うつ、薬なしで治りました 本文へジャンプ
ウツな人への接し方

恋人・配偶者の方へ

考え方
心の支えとして、一番必要とされている人です。
逆にいうと、一番近い存在であるからこそ、
誤った接し方をしてしまうことで、症状を悪化させたり、
追い詰めたりしてしまうことがあります。

また、気負いすぎてしまって疲れ果てて、
共にウツに落ち込んでしまうこともあります。
これは良くあることなので、「うつ病は伝染する」
などという俗説が一部で言われています。
必要とされるときに、常にそばにいられるよう、気にかけていてください。

接し方
元気になるまでは、相手の心の調子に合わせて、じっくりと支えてください。
ウツになると意欲を失い、何をしても楽しくありません。
つまらなそうにしているウツな恋人に対して
不安になることがあるかもしれませんが、
「一緒にいても楽しくない?」などと言ってはいけません。
なんとか気分を盛り上げようとして、無理に気分転換に誘うのも
いい方法ではありません。

また、うつ病に蝕まれた脳は、判断力が半分以下に落ちてしまっています。
「別れよう」と言われたとしても、別れてはいけません。
うつ病が悪化して自殺をしてしまうのも、
正常な判断ができなくなってしまう結果です。
逆に、死にたいと言われても慌てないでください。
死にたくなってしまう、病気の症状なだけで、変わってしまったわけではありません。
本人の脳は病気に支配されてしまっているだけなので、
実際に自殺をしてしまわないように守ってあげてください。

いつでも気にかけ、そばにいてあげるだけで十分です。
うつ病が治るに従い、あなたと一緒に出かけたくなる日が来ます。
待つのは大変ですが、支えてあげてください。

ハナオカの場合
付き合って4年半になる恋人がいましたが、
彼女は過剰に僕を気にかけるでもなくどっしり構えていました。
僕にとっては、変に同情されるとプレッシャーになってしまうので、
何もしてくれないのがとても心地良く感じました。

一度「病気の自分と付き合っているのは申し訳ない」
と思ったこともありましたが、判断力が弱っているときに決断はしてはいけない
と医者に言われていたので、彼女には伝えませんでした。
別れなくて、本当によかったと今では思います。

「病気が脳を支配してしまっている」というのは、
健康な時にはわからない概念でした。
当時は、本当に『死ぬしか選択肢はないのだ』と思いながら
日々を過ごしていました。
そんな時に自殺を思いとどまらせたのは、
彼女が悲しむから・・・という思いでした。

ちょっと気が重くて大変かもしれませんが、あなたは僕の彼女のように、
自殺しようとしている一人の命を繋ぎ留められる存在かもしれません。

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