うつ、薬なしで治りました 本文へジャンプ
うつ病闘病記「想像以上の激務」

なかなか社会人生活は大変でした

4月・・・ノルマ!
入社直後から、研修が始まりました。
クレジットカードの勧誘をする研修で、友人や家族を総動員して
カード勧誘を行ないました。
自分の性に合わないなぁ・・・と思いながら、全力を尽くしました。

街に出て飛び込み営業をする研修もありました。
数百人の新卒の中で、2位の成績を収めました。
「ほらみろ、やればなんとかなるじゃないか!」
僕の自信過剰な楽天主義にますます拍車がかかります。

6月・・・配属、長い勤務時間
6月になり配属されると、そんな根拠のない自信はあっさり折れました。
人数の少ない部署で、あまり業績の良くない事業をしていました。
しかも体育会系を絵に書いたような上司で、草食系を絵に書いたような僕とは
考え方、話し方、物の見方からして相性は最悪でした。

仕事の内容は単純で、東京都内の企業を飛び込みで回って、
新規契約を取ってくるというものでした。
単純とは言っても、なんの経験も実力もない、ただの新人が
暑い中飛び込み営業を頑張ったからといってなかなか契約が取れず、
そんなことはあたりまえだと分かりきっていても
とにかく全力で頑張るしかなくて、疲れは日に日に溜まっていきました。

7時に出社して22時に退社する毎日。
初めは付いていた残業代も、上司から早く帰るように言われると
実質的に申請できなくなりました。
1時間半かかるに実家には帰れないので、会社の近くに家を借りました。

7月・・・クレーム
部署で絶対にトップになってやる!という思いからトラブルを起こしてしまいました。
多くの契約を取りたいあまりに、ご契約を頂いたお客様への
連絡をおろそかにしてしまったのです。
クレームになり、しかもその契約は無かったことになってしまいました。
完全に自分のミスで、お客さまに心から謝りましたが、どうにもなりませんでした。

個室で上司に長時間怒られ、帰宅するやいなや涙が止まらなくなりました。
その日の夜、反省文を書きました。
「お客様を大切にできないお前のことは今後一切信用しない。
万が一同じ過ちをしたらどうするか、覚悟を見せろ!」
と言われて書いたものでした。
このことをきっかけに、上司を顔を合わせるのがとても怖くなってしまいました。

 copyright (c) 2010 Hanaoka Tamaki All Rights Reserved
inserted by FC2 system