うつ、薬なしで治りました 本文へジャンプ
うつ病闘病記「西洋伝統療法の実践」

アロマテラピーなど、色々と実践しました。

10月・・・薬が合わない
薬が合わず、一日中眠くなってしまいました。
医者に言って、パキシルから変更してもらいました。

抗うつ剤:アモキサン、ルボックスを1日3回服用しました。
ところが、この薬でもやはり気分が悪くなってしまったり、
下痢をしてしまったり、逆に便通がなくなったりと、なかなか体に合いません。

薬嫌いな親に育てられたこともあり、できる事なら
薬を飲まずに治したいと思うようになりました。
休職してもなお、薬を飲んでいる自分を認めたくなかったのかもしれません。

医者に相談したところ、効くまでに1ヶ月くらい時間がかかるから
やめない方がいいと言われました。

11月・・・ひきこもり
薬を飲み始めて2か月・・・3回薬が変わりましたが、どれも体に合わず、
日中はずっと眠くてウトウトしながら過ごしていました。
医者にはウツの辛さと同時に副作用の辛さも伝えなければならず、
毎週行っていた診察も、とても億劫でした。

診察がない日は、ずっと家にいました。
昼過ぎに起きだして、TVを見ながらラーメンを作って食べ、
夕暮れまでパソコンをやっていました。これは、体調がいい日の行動です。

体調が悪い日は、ベッドから起き上がれず、
起きあげれない自分に嫌気がさして涙が止まらなくなりました。
ふと会社のことを思い出すと心がぎゅっと苦しくなり、
日が暮れると心がぎゅっと苦しくなり、
寝る前に心が・・・と、何もしていないのにとても辛い1日を送っていました。
こんなに辛くなるなら死んでしまいたい、と、常に心のすみで死を願っていました。

12月・・・アロマテラピーを始める
12月になっても体調はあまり良くなりません。
医師のアドバイスで、生活のリズムだけは崩さないように気をつけていました。
社会復帰したときに余計な苦痛を増やさないために、起きる時間と寝る時間は
休職前と同じリズムを保つこと、気分のいい日は外を散歩するということです。
僕は、朝起きるのが特に苦痛で、昼過ぎまでベッドから出られませんでした。
それでも、体調のいい日は家事を手伝ったり、近所を散歩したりしていました。

近所を散歩していて、ふと高層マンションが目に入ったりすると、、、
「あそこまで登って、屋上の柵を乗り越えたら・・・この苦しみから抜けられる」
と具体的な自殺願望が湧き上がってしまい、打ち消すのに必死でした。

今だから伝えられる自殺しようとする人の想いですが、
死にたいというよりも、生きていることが、死ぬ苦しみの何十倍も辛いのです。
とにかく、「生きている辛さ」に耐えられない、死ぬしか選択肢がなくなっていました。
そんな時に思い浮かぶのが、自分を愛してくれる両親の顔や、
元気だったときに「何よりも大切だ」と伝えていた僕の恋人の顔でした。
彼らを悲しませないために、「生き続ける苦痛に耐える」と決心できたからこそ、
今僕はこうしてうつ病の闘病記を書いているのだと思います。

ある程度具合のいいときは、自分のうつ病との付き合い方を考えていました。
できる事なら、薬を飲まずに向き合いたいと思い、
学生時代に使っていたアロマセットを引っ張り出し、
ラベンダーやオレンジなど、一般的なアロマからアロマテラピーを始めました。
日中のうつ状態に対しては全く改善は見られませんでしたが、
少しづつ、安眠の効果を感じられるようになってきました。
進んだり戻ったりしながら、徐々に夜中目覚める回数が減っていきました。

1月・・・ハーブ療法と合わせてじっくりと取り組む
医師と相談し、薬を欠かさずに飲むならば良いとのことで、本格的に
アロマテラピーに取り組みました。
うつ病の治療薬と違い、はっきりとした改善効果は見られませんでしたが、
安眠の効果は実感できました。
特にありがたかったのは、自分が自殺するリアルな夢から開放されたことです。

僕がよく見ていたのは、屋上から飛び降りる夢でした。
 ビルの屋上から下を見ると、とても綺麗な花畑が広がっていて、
 躊躇なく柵を飛び越え、吸い込まれるように落ちていく。
 徐々に花畑が近づいてくる光景はとても美しく、開放的で気分が良い。
 ところが、地面に落ちて自分の体が潰れ始めた瞬間、すごく後悔するのです。
・・・いつも、夢はそこまでです。
汗びっしょりになって飛び起きて、ほっとすることが何度もありました。

こうして、僕が実践したアロマテラピーは副作用もなく、
リラックスした日々を送れるようになってきました。
なにより、家にいて打ち込めることを見つけた事で、
ふと悲しく落ち込んだり、死にたくなったりする
ネガティブな思考が減ったことが、とてもありがたく思えました。

アロマテラピーと併用して、メディカルハーブもはじめました。
セントジョーンズワートという、古くからうつ病に使われているハーブです。
ルイボスティーに似た、ちょっとスッキリとした味で、好んで飲んでいました。

これを飲むと、不思議と曇っていた気分が晴れてくる感じがして、
ウツの波がきているときには、ガブガブとたくさん飲むようにしていました。
※セントジョーンズワートには即効性はないので、効いた気がしていただけです。
 これを、プラシーボ効果といいます。

ただこの時期最も辛かったのは、
年末年始で親戚に会わなくてはならなかったことです。
うつ病である自分を見られたくないとはいえ、毎年欠かさず顔を出していた
新年会に欠席するわけにもいかないと思い(思い込み)、
無理やり笑顔を作って1日を過ごしました。
正月が終わってしばらくは、再びウツの波に飲み込まれて家にこもっていました。

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