うつ、薬なしで治りました 本文へジャンプ
うつ病闘病記「まさかのうつ状態」

ある日突然、僕はうつになった

8月前半・・・起きられない
そんなこともありつつ、慌しく夏が過ぎようとしていました。
疲れるとはいえ、実際は仕事終りに飲みに行ったり、
週末には恋人とデートをしたりと、ストレスの発散はできていました。
体育会系の上司が苦手だとはいえ、今まで出会った人たちと
何ら変わらない無難な付き合いをしていました。

ところが、どういうわけか、ある日を境に寝付きが悪くなり、
朝起きるのが苦手になってしまいました。
夜遅くまでF1を見ていたからかなぁ、と思い、
目覚めを良くするためにコーヒーを大量に飲むようになりました。
小さなアパートの小さな冷蔵庫にコーヒーをぎっしり詰めて、起きがけと
会社についてから、一本づつ飲むようにして自分を無理やり叩き起こしていました。

8月後半・・・ぼーっと一日を過ごす
なぜか夜明け前に目が覚めてしまい、集中できない日が何日か続きました。
特に物音がしたり寝苦しかったりするわけではなく、
3時くらいに、自然に目が覚めてしまいます。
途中で目が覚めてしまうと疲れが取れないため、
0時には布団に入り、少しでも体を休めるようしました。
一度目が覚めてしまうと、どんなに寝ようとしても寝付けません。
翌日の仕事のことを考えたり、漠然と不安になったりと、
嫌な考えが頭から離れなくなってしまうのでした。

飛び込み営業に出ても、全く集中できず、数件回っては公園でサボったり、
コンビニで休憩したりすることが多くなりました。
当然、成績は上がりません。
成績が上がらない→苦手な上司に怒られる→クヨクヨして眠れなくなる・・・・
次第に悪循環から抜け出せなくなっていきました。

9月前半・・・うつ状態
9月に入っても、睡眠が不安定な状態は改善しませんでした。
大学で心理学を学んでいた経験から、
自分がうつ状態になっているとわかりました。
このままではまずいと思い、帰宅したらすぐ布団に入るように、
とにかくゆっくりと体を休める生活を心がけました。

日に日に、教科書通りに悪化していく自分に、強い不安と焦りを感じました。
心の問題を専門に学んできた自分がこんな状態になるなんて。
と、自分の状態を自分自身で認められませんでした。
改善しようとするほど、焦って頭がいっぱいになり、かえって寝付けなくなりました。
次第に、日頃の疲れを貯めこむようになっていきました。

悲しみと劣等感を意識するたび、無意識に
涙が出るようになり、会社に行くのが辛くなりました。
脳腫瘍で眠れなくなったときに処方された睡眠薬の残りが
かなりあったので、どうしても寝付けないときに飲むようにしていました。

 copyright (c) 2010 Hanaoka Tamaki All Rights Reserved
inserted by FC2 system