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うつ病闘病記「復活!ところが・・・」 |
波が穏やかな日が多くなり、安定している日は朝から晩まで図書館に行き、
アロマテラピーやカウンセリングについて本を読みあさりました。
家に帰り、アロマオイルを調合してブレンドオイルを作ったり、
バスソルトを作ったりして家族に使ってもらったりしていました。
1日中ハーブやアロマテラピーに関わってる日々を過ごしていました。
もっと気分が乗っている日は、ひたすら遠くまで歩いたり、
会社の同期と会ってお茶を飲んだり、のんびり過ごしていました。
気分が乗らない日は、無理に動こうとしないで家で寝ていました。
良くなってきたのと同時に、自分のウツの波にうまく乗れるようになってきました。
今までのように、落ち込んでいる日でも焦ったり、イライラしたりしなくなりました。
死にたいと思うこともなくなりました。
このまま、うつ病が治らなかったとしても、
のんびりとうまく生きていけると思うようになると、勇気が湧いてきました。 |
安定した日が続き、生活のリズムも安定して過ごせるようになりました。
休職期間を楽しむべく、電車で日帰りの旅に出たり、
恋人を誘って車で温泉に行ったりしていました。
ウツの波が来ているときの考え方も、「会社をサボってなんで遊んでいるんだろう」
という、死にたくなったり、人生に絶望したりするような深刻な悩みはなくなりました。
休職して約5ヶ月、ようやく医者から「当面残業は無し」ということを条件に、
復職許可の診断書が出ました。
部署異動が望ましいとの意見も書かれました。
「君が良くなったのは、アロマテラピーに取り組んで真剣に治そうと
取り組んだからだよ。」と言われ、嬉しくなりました。
とはいえ、これから半年以上は薬を飲み続けなくてはいけないということでした。
うつ病の再発を防ぐためには、治ったと思われても薬を続けることが大切で、
当分の間は、薬の血中濃度を同じ水準に保っておくことが大切だとのことでした。 |
すぐに会社に報告し、復職のための面談が設けられることになりました。
休職する際に何度も面談をしていただいた人事部の先輩が
温かい言葉をかけてくださり、とても嬉しい気持ちになりました。
と同時に、なぜか「お前のためを思うと、退職も選択肢としてアリだぞ」
と言われたのが疑問に思いました。
4日後に行われた復職面談で、現実の厳しさを思い知らされます。
診断書を見た新卒担当者に、「残業なし・部署異動はありえない」
とキッパリ言われました。
温かい言葉をかけてくれていた人事部の先輩も、
気遣いながらも遠まわしに退職を勧めてきます。
退職はしませんとずっと主張していると、次第に雰囲気が変わってきました。
言われたことは、
・今転職すれば、誰にもうつ病の事実を知られずに働き続けられるぞ。
・うちの会社は、残念だけど全力で働けない社員は居づらい雰囲気なんだ。
・お前はまだ治っていない、自分のココロを偽っている。
・半年同期と差をつけられているのだから、今までの2倍働く必要が有る
・絶対に再発しない覚悟は出来ているのか?
・有給は使い切っているが、1日も休まずに働き続けるんだな!
・会社にかけた迷惑をどうやって返すんだ?
・・・などと1時間にわたって言われ、ココロが折れました。
家に帰って冷静になってみると、おそらくうつ病になった社員は
復職させずに辞めさせるように仕向ける方針なのだろうと気づきましたが、
元の職場に戻ったら、遅かれ早かれ体調を崩してしまうのは目に見えていたので、
家族と相談し、このまま休職を続けてクビになることにしました。 |
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